アレルギー花粉症・虫刺され

アレルギー

アレルギーとは「免疫学的な機序によって体に症状が引き起こされる」ことを指します。私たちの体には「免疫」という病気を引き起こす異物(例えば、ウイルスや細菌など)から体を守る仕組みがあります。この仕組みが、ある特定の異物(ダニやスギ花粉、食物など)に対して免疫が過剰に反応して、体に症状が引き起こされることを「アレルギー反応」といいます。(アレルギーポータル(日本アレルギー学会・厚生労働省))

花粉症

花粉症のイメージ画像

花粉症は、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎の中でもスギやヒノキなどの春の花粉が原因によるものが多く、主にくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血などが生じます。

花粉症の約70%はスギ花粉症だと考えられていますが、ヒノキの他、カモガヤ・オオアワガエリなどイネ科植物やブタクサ・ヨモギなどキク科植物なども原因となり、通年性のアレルギー性鼻炎の方もおられます。

当院では臨床検査会社FALCOに依頼して「特異的IgE Viewアレルギー39」の検査が可能です。これは本来比較的高価なアレルゲン検査では13項目までしか検査のできない健康保険の範囲(3割負担で窓口負担5000円程度)で、重要度の高い39項目のアレルギーについて調べることができます。この検査はしないと投薬内容が決められないとか、逆に内服加療を受けていると検査ができないという類の検査ではありませんので、予防対策など自分のアレルゲンを知っておくことで日常生活のお役に立ちそうでしたらご検討下さい。

view39で検査可能なアレルゲン39種類の内訳
ハウスダスト1 ヤケヒョウヒダニ スギ ヒノキ ハンノキ(属)  シラカンバ(属)  カモガヤ オオアワガエリ ブタクサ ヨモギ アルテルナリア アスペルギルス カンジダ マラセチア(属)  ネコ皮屑 イヌ皮屑 ゴキブリ ガ ラテックス ミルク 卵白 オボムコイド 米 小麦 ソバ 大豆 ピーナッツ リンゴ キウイ バナナ ゴマ 豚肉 牛肉 鶏肉 エビ カニ サバ サケ マグロ

当院での治療のポイント

生活上の心掛けとしては、アレルゲンの体内侵入機会を減らすため、屋外でのマスクの使用や、帰宅時に戸外で服をはらったり、帰宅後の着替えやシャワー・洗顔をお勧めします。

当院での投薬としては

  • 鼻水を抑える抗ヒスタミン薬の内服薬
  • 鼻の炎症を抑える点鼻ステロイド薬
  • 鼻づまりを改善する作用があるロイコトリエン受容体拮抗薬の内服薬

はプライマリケアとして処方可能です。抗ヒスタミン薬は眠気などの副作用がよく知られていますが、近年は眠気が出ず自動車運転などの制限のない薬もあり処方しております。症状が非常に強い方で内服ステロイドや抗IgE抗体皮下注射が必要そうであったり、舌下免疫療法のご希望がある方などは耳鼻科受診をお勧めいたします。

目の症状には、抗ヒスタミン薬の点眼薬はプライマリケアとして処方しておりますが、ステロイド点眼などの必要性などは眼科でご判断いただくのが妥当と考えておりますので症状の強い方や他疾患の合併の可能性があるような方には眼科受診をお勧めしております。

虫刺され(虫刺症)

プライマリケアとして一般的な虫刺されに対応しております。痛みと痒みの皮膚症状に対して、ステロイド軟膏の短期間外用処方や、症状により抗アレルギー薬やステロイド薬の内服処方をします
。 虫刺されは様々な虫で症状も異なります。こちらのページも参考にされてはいかがでしょうか→皮膚科Q&A、虫刺され (日本皮膚科学会):蚊(カ)・ノミ・ブユ・トコジラミ・ダニ・蜂(ハチ)・ケムシについての情報があります。

マダニにより媒介される様々な感染症には注意が必要です→皮膚科Q&A、虫(マダニ類)による予期せぬ感染症 (日本皮膚科学会):ツツガムシ病などが昔から知られていますが、近年は重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が2013年日本での初の患者発生から増加傾向で警戒されています。2024年1月31日現在で累積患者数は939症例で、2023年は133例発生しています。

蜂(ハチ)刺され(蜂刺症)は、2回目以降に刺されてアナフィラキシーショックが起こり、最悪の場合は死につながるケースもありますので、注意が必要です→皮膚科Q&A、蜂刺され (日本皮膚科学会) 治療はアナフィラキシーショックの治療としてはエピネフリン投与、局所は通常他の虫同様に対応します。最近では救命効果を高めるため自己注射キットがあります→皮膚科Q&A、蜂刺され(対策) (日本皮膚科学会)

エピペン®
(アナフィラキシー補助治療剤 - アドレナリン自己注射薬エピペン®注射液)

エピペン®

蜂(ハチ)刺され(蜂刺症)の際に2回目以降で発症する可能性のあるアナフィラキシーショックにいち早く対応することのできる自己注射キットです。農作業・林業などで人気のないところでの単独作業中アナフィラキシーショックが起こると命取りになりかねません。このエピペンキットを携帯して自己注射することで救急車を要請したり救急外来受診するまでの時間を確保します。院長は処方医の資格がありますので、当院で説明を聞いていただき、練習をして。同意書記入の上でお渡しできます。注射キットは取り寄せもしくは院外処方箋になります。

また、エピペンは食物アレルギーなど他の原因でのアナフィラキシーショックの際にも使用できますので気になることがあればご相談下さい。

院長
辰巳 陽一 (たつみ よういち)
診療内容
内科・消化器内科
TEL
0774-55-1937
住所
〒610-0114
京都府城陽市市辺小梨間(いちのべ こなしま) 31-10
アクセス (電車)
JR奈良線『山城青谷駅』東口より徒歩3分
アクセス (車)
70号線を南下する場合
青谷小学校前を右折し、山城青谷駅前、スーパー山田屋を通ってお越しください。
70号線を北上する場合
中華料理屋王琳を過ぎてすぐの交差点を左折してお越しください。
24号線を南下する場合・北上する場合
「山城大橋東詰」交差点を東へ、直進し「青谷橋」交差点を左折し、中華料理屋王琳を過ぎてすぐの交差点またはその先の青谷小学校前を左折してお越しください。
診療時間
休診日:木曜日、土曜日午後、日曜日、祝日
予約検査時間帯は各種超音波(エコー)検査・内視鏡検査(胃・大腸カメラ)などの予約枠です。
血液検査やレントゲン検査などは通常の診察時間内に行いますので予約は不要です。
日祝
午前診9:00~12:00
予約検査14:00~16:00
午後診17:00~19:00
周辺マップ
キャッシュレス決済対応可能

当院では以下の各種クレジットカード・電子マネーのキャッシュレス決済が可能です。
※PiTaPaは対象外ですが、ゆうちょpayは対応可能です。